共同研究報告書提出

共同研究報告書

研究区分	一般研究
研究課題	オホーツク海沿岸地域の海氷期の日射におよぼす大気中および海氷面での散乱・反射効果
研究代表者／所属	敬愛大学
研究代表者／職名	教授
研究代表者／氏名	中村圭三

研究分担者／氏名／所属／職名
	氏　　名	所　　属	職　　名
1	三谷雅肆	道都大学教養部	教授
2	石川信敬	北大低温研	助教授

研究目的	海氷面や雪原面からの反射日射と雲底面での反射日射との相互反射の効果に注目、その程度や特性を追及した。特に日々変動する海氷面の広がり、すなわち海氷量の変動と日射量の変動を追跡するなかで、雲の有無、雲量や雲の種類をも考慮して、日射におよぼす大気中および海氷面での散乱・反射の相互関連性を確認、検討した。あわせて、オホーツク海沿岸中央部、紋別における十数年来の日射量観測を継続し、当地域の、特に海氷期の日射特性の推移を海氷量の推移との関連について検討した。

研究内容・成果	オホーツク海沿岸中央部、紋別での日射観測、特に全天日射量と散乱日射量の経時的観測（30分間隔）を中心に実施した。この観測は、海氷期、積雪期のほか、これとの比較に供するため年間を通じて行った。特に海氷期に、特定の気象、海氷、あるいは雲の条件をねらって、より時間間隔の短い経時的かつ集中的な観測を実施し、より詳細なデータ収集した。海氷量は北大低温科学研究所附属流氷研究施設のデータ、各種気象データは気象庁紋別測候所の資料を使用した。（得られた成果） ①　北海道オホーツク海沿岸地域の日射特性、特に散乱日射特性の把握。 ②　海氷量に対応した海氷海面のアルベド値の評価。 ③　水平面日射量におよぼす海氷量と雲量、および雲の種類に関する因子との相　互関連性についての知見。