共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
北方林における水・エネルギー・CO2循環特性の時空間分布に関する研究 |
研究代表者/所属 | 名古屋大学大学院生命農学研究科 |
研究代表者/職名 | 教授 |
研究代表者/氏名 | 竹中千里 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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1 |
太田岳史 | 名古屋大学生命農学研究科 | 教授 |
2 |
服部重昭 | 名古屋大学生命農学研究科 | 教授 |
3 |
山本進一 | 名古屋大学生命農学研究科 | 教授 |
4 |
隅田 明洋 | 北大低温研 | |
5 |
原 登志彦 | 北大低温研 | |
6 |
大畑哲夫 | 北大低温研 | |
7 |
児玉裕二 | 北大低温研 | |
8 |
石井吉之 | 北大低温研 |
研究目的 | 北方林での水・エネルギー・CO2循環特性の時空間分布特性を把握する.特に,植物生理特性,気候条件と上記所得性の関連についての議論を深める. |
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研究内容・成果 | シベリア〜名古屋にいたる4観測サイトでの解析結果と過去の研究例から8観測サイトでの群落コンダクタンスモデル内のパラメータと気候値の関連を検討した.その結果,湿潤地帯に成立する森林の方が大気の乾燥に対して気孔を敏感に閉鎖する傾向,寒冷地に成立する森林の方が気孔の開度に対する最適温度が低くなる傾向にあることなど,環境要因に対する適応がモデルパラメータから説明しうる可能性が示唆された. また,下層植生の存在が上層木の生態・生理特性に強く影響を与えていることが示唆された.このことは,北方林においても今後下層植生そのものの水・エネルギー循環への寄与のみでなく下層植生の存在による上層木への影響を通して生じる影響を評価する必要性が指摘された. 今後,林床および下層植生の蒸発散観測手法の確立,森林構造の表現手法の確立の必要性が確認された.また,北方林においては下記の水循環特性のみでなく,降雪遮断蒸発,雪面からの昇華蒸発に対する森林構造の影響なども今後検討して行くことが必要な課題として指摘された. |
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