共同研究報告書提出

共同研究報告書

研究区分	研究集会
研究課題	雪崩発生予知と流動機構の解明
研究代表者／所属	北大低温研
研究代表者／職名	助手
研究代表者／氏名	西村浩一

研究分担者／氏名／所属／職名
	氏　　名	所　　属	職　　名
01	和泉　薫	新潟大・災害研	助教授
02	納口　恭明	防災科学技術研究所	チーム長
03	阿部　修	防災科学技術研究所	室長
04	小杉　健二	防災科学技術研究所	主任研究員
05	川田　邦夫	富山大・理	教授
06	尾関　俊浩	北海道教育大・岩見沢	助教授
07	山田　知充	北大低温研	助教授
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研究集会開催期間	平成 13 年 8 月 17 日～平成 13 年 8 月 18 日
研究目的	本研究グループは、黒部峡谷志合谷で雪崩観測を継続して実施し、雪崩衝撃圧、内部の速度構造、地震動など雪崩の内部構造と流動メカニズムに関わる多くのデータを集積した。またそれと併行して、宮の森スキージャンプ台や2次元シュートを利用した模擬雪崩実験・自然積雪の流下実験を行い、衝撃圧、風圧、気圧変動、乱流構造の計測や3次元流全体の挙動、形態変化等の測定を行った。本研究集会では、併行して行われた両者の成果を比較検討、総括するとともに今後の具体的な研究方針を企画策定する。また今後雪崩発生予測に向けた研究を進めるうえでの今後ビジョンについて意見交換を行なう。

研究内容・成果	「雪崩発生予知と流動機構の解明‐事例解析と今後の研究戦略‐」というテーマで研究集会を開催し、2日間にわたり15件の発表が行なわれた。立谷沢、妙高・幕の沢、支笏湖畔、新潟県中里村をはじめとする2000-01年冬期の雪崩の事例報告を皮切りに、流動機構解明をめざして実施された模擬雪崩実験の解析手法の提案と結果について相似則の議論も含めた詳細な検討が行なわれた。また雪崩発生予測手法の開発に向けて、①NMRマイクロイメージングによる積雪の3次元構造の解明、②地震計、超長波マイクロフォン、検知ポール等を利用した雪崩発生モニタリング、③吹雪モデルの開発による吹きだまり形成の予測、④GIS（地理情報システム）を活用した発生予測モデルの構築、⑤積雪モデルの導入を基軸とした中長期にわたるシナリオの作成を行なった。