共同研究報告書


研究区分 研究集会

研究課題

固体・粉粒体の衝突・破壊・摩擦に関わる物理過程とメカニズム
研究代表者/所属 北大低温研
研究代表者/職名 教授
研究代表者/氏名 前野紀一

研究分担者/氏名/所属/職名
 
氏  名
所  属
職  名

01

水谷 仁  宇宙科学研究所  教授 
02 藤原 顕  宇宙科学研究所  教授 
03 加藤 学  宇宙科学研究所  教授 
04 杉山 元伺  大阪大学理学研究科  教授 
05 山中 千博  大阪大学理学研究科  助教授 
06 佐藤 篤司  防災科学技術研究所長岡雪氷防災実験研究所  所長 
07 小杉 健二  防災科学技術研究所新庄雪氷防災研究支所  主任研究員 
08 阿部 巌  北陸大学薬学部  講師 
09 高木 靖彦  東邦学園短期大学  助教授 
10 中村 昭子  神戸大学自然科学研究科  助教授 
11 香内 晃  低温科学研究所  教授 
12 水野 悠紀子  低温科学研究所  助教授 
13 西村 浩一  低温科学研究所  助手 
14 荒川 政彦  低温科学研究所  助手 
15 渡部 直樹  低温科学研究所  助手 
16 山本 聡  低温科学研究所  学振特別研究員 
17      
18      
19      
20      
21      
22      
23      
24      
25      
26      
27      
28      
29
     
30      
31      
32      
33      
34      
35      
36      
37      
38      
39      
40      
41      
42      
43      
44      
45      
46      
47      
48      
49      
50      
51      
52      
53      
54      
55      

研究集会開催期間 平成 13 年 11 月 30 日 〜 平成 13 年 12 月 1 日
研究目的 雪氷の衝突、摩擦、破壊の現象は、雪崩、吹雪、スキー、スケートだけではなく工学的に利用されているアイス・ブラストや惑星形成時の氷微惑星衝突併合の過程等々において重要な働きをしている。特に多孔質の雪の衝突、破壊、圧密過程は一般の粒状物体に対する衝突現象の解明に関連して注目されている。しかし、これらの雪氷の衝突摩擦現象に対して、現在のところ必ずしも統一的な理解が得られているとは言いがたい。本研究集会では、雪氷だけでなく一般の粉粒体物質に関してて衝突、破壊、圧密、摩擦の実験的あるいは理論的研究を進めている異なった分野の研究者が集まり共通のテーマとして議論を行い共通の理解を得ることを目的とする。
  
研究内容・成果 研究集会は2日にわたって実施され、次の14本の総説と研究論文が読まれた。「衝突・破壊・摩擦現象と惑星科学」「MUSES-C計画と小天体表面からのサンプリング」「地震前兆の発光・発電現象」「氷が破壊する時の発光現象」「鳴き雪研究事始め」「跳躍吹雪粒子によるせん断応力の直接測定」「氷,氷・岩石混合物の衝突破壊強度」「粉体層からの衝突放出の物理過程」「ラブルパイル小惑星の表面・内部構造」「低速における氷摩擦実験」「隕石衝撃と生命情報物質」「吹雪における粒子の衝突運動過程」「雪の内部構造破壊と誘電特性・音響振動特性」「氷微粒子の雪氷学」。この結果、固体および粉粒体の衝突における複雑な物理過程に関して、現時点における総合的な理解が得られるとともに、更に早急に解決すべき問題点が指摘された。