共同研究報告書提出

共同研究報告書

研究区分	研究集会
研究課題	結晶表面・界面での成長ダイナミクスとパターン形成
研究代表者／所属	北大低温研
研究代表者／職名	助教授
研究代表者／氏名	古川義純

研究分担者／氏名／所属／職名
	氏　　名	所　　属	職　　名
01	上野聡	広島大学生物生産	助教授
02	竹内守雄	広島大学生物生産	博士課程2年
03	灘浩樹	産業技術総合研究所環境管理研究部門	主任研究員
04	儀我美一	北海道大学理	教授
05	小川直久	北海道大学低温研	博士研究員
06	柳谷伸一郎	徳島大学工	助手
07	白澤太志	徳島大学工	博士課程2年
08	大坪順平	山口大学工	修士課程2年
09	福山三文	山口大学工	修士課程2年
10	横山悦郎	山口大学工	助教授
11	宇治原徹	東北大学金研	助手
12	松本尚子	岡山大学固体地球研究センター	博士研究員
13	和泉研二	山口大学教育	助教授
14	本同宏成	大阪大学蛋白研	博士課程2年
15	西村良浩	北海道大学低温研	博士研究員
16	佐藤正英	金沢大学理	助手
17	塚本勝男	東北大学理	助教授
18	向井楠宏	九州工業大学工	教授
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研究集会開催期間	平成 14 年 3 月 19 日～平成 14 年 3 月 20 日
研究目的	結晶成長に伴っておこる界面や環境相のダイナミクスは、結晶成長のメカニズムを明らかにする上で極めて重要である。特に、環境相に不純物が極微量でも含まれる場合は、このダイナミクスがドラスティックに影響を受けると予測される。例えば、過冷却水中で成長する氷結晶の場合、水中にAFGPと呼ばれる特殊なタンパク質が含まれると、結晶成長の様相がまったく異なるものとなる。本研究課題では、氷結晶や他の物質の結晶成長における不純物効果に焦点を絞り、関連する研究を行っている研究者の参加を要請して研究会を開催した。これにより、将来の共同研究の新しい芽を構築することが目的である。

研究内容・成果	2002年3月21日と22日の2日間にわたり、低温研の講堂において「成長している結晶の界面と環境相のダイナミクス」と題する研究会を開催した。延べ約50名の参加者を得て活発な討論が行われた。講演題目と講演者（登壇者）は以下の通りである。超音波刺激によるバルク油脂結晶化促進および多形選択性のその場観察　　　　　上野聡（広大生物生産） O/Wエマルション中の油水界面におけるアルカン結晶化のその場観察　　　　　竹内守雄（広大大学院生物圏科学）微小重力でつくる蛋白結晶の成長メカニズムと完全性　　　　　塚本勝男（東北大理）氷と水のモデリング　　　　　灘　浩樹（産総研環境管理研究部門）ベルグ効果と結晶形状の不安定化の数学解析　　　　　儀我美一（北大理） Surface Instability of　Icicles 　　　　　小川直久（北大低温研）磁場中で成長する分子結晶に対する熱力学的考察　　　　　柳谷　伸一郎（徳島大学工）チョクラルスキー法における物質流と熱流を再現する固液界面の非平衡分子動力学シミュレーション　　　　　白澤　太志（徳島大学工））環境相の可視化と解析～AFGP水溶液中で成長する氷結晶～　　　　　　　　　　大坪　順平（山口大大学院理工学研究科）擬似位相シフト解析を用いた濃度場の可視化～リアルタイム位相シフト干渉法との比較～　　　　　福山三文（山口大大学院理工学研究科）　物理気相法で作成したREBa2Cu3Oy高温超伝導薄膜の配向機（RE=Nd，Sm，Gd，Y，Yb）　　　　　一野祐亮（名大大学院）水溶液凝固界面前面における微細気泡の挙動　　　　　向井　楠宏（九工大学工）溶解・析出過程における金属融液内の組成分布・温度分布その場測定　　　　　　宇治原　徹（東北大金研） 2元理想固溶体の実効分配係数　　　　　松本　尚子（岡山大学固体地球研究センター）磁場配向と動的光散乱法によるバルク溶液中でのインスリンの成長ダイナミクス　　　　　和泉　研二（山口大学教育）リゾチーム結晶の分子間接触と表面構造　　　　　本同　宏成（阪大蛋白質研） AFGP水溶液からの氷結晶の一方向成長　　　　　西村　良浩（北大低温研）過冷却水から成長する円盤氷結晶　　　　　横山　悦郎（山口大学工）吸着原子の流れによる不安定化　　　　　佐藤　正英（金沢大学理）融液シリコンからの結晶成長における固液界面での成長速度揺らぎと優勢点欠陥種　　　　　上之　和人（北大低温研）