共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
タロイモショウジョウバエ属 baechlii 種群と寄主植物の関係 |
研究代表者/所属 | 琉球大学農学部 |
研究代表者/職名 | 助教授 |
研究代表者/氏名 | 屋富祖昌子 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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戸田正憲 | 低温科学研究所 | 教授 |
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研究目的 | baechlii種群はサトイモ科Schismatoglottis属の植物に依存し、腹部の各節に著しく大きな気門を有するという特異な共通の形態を持つ一群である。本種群はマレーシアからの2既知種とボルネオを中心に16種の新種が発見されているが、ジャワでの調査はまだ十分ではない。そこで本研究ではジャワでの寄主植物および分布を調べるとともに、形態形質に基づいてColocasiomyia属における本種群の位置付けを行おうとするものである。 |
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研究内容・成果 | 研究内容 Colocasiomyia属には23の既知種と25の未記載種の計48種が含まれている。戸田らはこれらのハエの口器や触角、産卵管等の微細構造を精査した結果、これまで用いられていなかった多くの有効な形質のあることを発見した。これらの形質を加えて62の形態形質に基づき、本属の系統関係について再検討を行った。baechlii種群の腹部の大きな気門ははここでも種群を特徴付けるものとして評価された。 研究成果 本属はこれまでarenga種群、cristata種群そしてbaechlii種群に分けられていたが、今回新たな形質を加えた解析により、系統関係は全面的に再編成された。即ち、crassipes種群、toshiokai種群、zeylanica種群の3種群(所属を決定出来ない種が1種ある)が創設され、同時にarenga種群はColocaiomyia属から大きくかけ離れた単系統群であり、本属から独立すべきものとして位置付けられた。この結果、本属は5種群から構成されることとなった。 またtoshiokai種群に属する2新種を記載するとともに、baechlii種群の1新種がジャワから発見され(Toda, 未発表)、寄主植物、分布ともに新しく記録された。 今後の課題 本研究により、arenga種群は単系統群であり、Colocasiomyia属の他の種群と大きくかけ離れることが明らかとなった。あらたに採用された諸形質ともに詳しく再記載し、早急に別属として独立させる必要がある。 |
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