共同研究報告書
研究区分 | 一般研究 |
研究課題 |
南極浅層コアの氷化過程に関する研究 |
研究代表者/所属 | 北見工業大学土木開発工学科 |
研究代表者/職名 | 助教授 |
研究代表者/氏名 | 亀田貴雄 |
研究分担者/氏名/所属/職名 | |||
氏 名
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所 属
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職 名
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01 |
掘彰 | 北大低温研 | 助手 |
02 | 河村俊行 | 北大低温研 | 助手 |
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研究目的 | これまで、極地で採取された氷床コアに含まれる空気から過去の大気成分や過去の氷床高度が推定されてきた。これらの空気は氷床の表層部(30〜110m深)で気泡として取り込まれたものである。本研究では、フィルンの通気度および密度の測定により、フィルンの氷化過程の特徴を明らかにすることを目的とした。 |
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研究内容・成果 | 南極東ドゥローニングモードランドのH72地点で採取したコアの非通気性係数(IMP:Impermeability)とX線による精密密度を測定した。その結果、H72コアで は、約40m深からIMPが大きくなり(フィルン中の空隙の通気抵抗が大きくなる事を示す)、53.8m深で氷化した部分が形成され、60.2m深からほぼ連続的に氷化している部分が形成されていることがわかった。また、ECMの連続測定によりこれらの深さは、それぞれAD1886年、1868年であることがわかった。つまり、H72では氷化が始まるのに112年(=1998-1886)かかり、さらに氷化が完了するのに18年(=1886-1868)かかることがわかった。 また、氷化が進行している深さである41〜62m深の8本のコアで1cm間隔で非通気性係数を測定し、X線による精密密度の測定結果と比較した。この結果、同じ密度でも非通気性係数の値に幅がある事がわかる。これは密度は同じであるが、空隙の存在形態(例えば、空隙の直径や屈曲度など)の違いのために非通気性係数の値が異なる事を反映していると考えられる。 |
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