極域科学教育プログラム一覧

 

○総合研究大学院大学 極域科学専攻

○東京海洋大学 海洋科学技術研究科

○北海道大学大学院 環境科学院

九州大学大学院 比較社会文化研究院

 

○総合研究大学院大学 極域科学専攻

連絡先・HP http://www.nipr.ac.jp/soken/

概要

極域科学専攻は、地球システム変動における多様な現象及び要因について、物理学、化学及び生物学を用いた教育研究を行い、これらの相互作用を地球システムとして探求する研究能力及び具体的な方法論を極域環境に対応して企画、立案し、実施する研究遂行能力を備えた研究者の育成を目的とする。

対象 ドクターコース(5年間一貫)

 

○東京海洋大学 海洋科学技術研究科

取組名称 海洋観測・生物資源調査の実践教育強化 .世界の海洋で活躍する乗船技術者・研究者の養成

連絡先・HP http://www.kaiyodai.ac.jp/Japanese/initiative/

概要

地球規模の環境変動、海洋生物や海底資源の管理、浅海域の環境保全などの諸問題の解決に向けて、海洋観測・生物資源調査の重要性がまずます高まりつつある。一方で、専ら既存のデータ分析や理論的な研究だけに取り組み、フィールド経験も持たない研究者が増加して、重要な発見を見逃すという弊害も懸念される。特に海洋におけるフィールド研究に欠かせない船舶による観測・調査は、乗船経験を持たない研究者には近づきがたいものである。

 本プログラムでは、練習船を有する本学の特徴を活かし、さまざまな研究分野を目指す博士前期・後期の大学院生を対象に、沿岸のみならず大洋における観測・調査の実習、演習あるいは調査船でのインターンシップ活動を通じて、海洋のフィールドにおける観測・調査に参加する機会を与える。これによって、フィールド研究の意義を認識させるとともに、広い知識と高い技術を身につけて国際共同調査等の現場にも即応できる乗船技術者・研究者の養成を目指す。

対象 マスターコース

特別コース  海洋観測士アドバンスドコース・海洋生物資源管理者コース

 

○北海道大学 環境科学院

取組名称  国際南極大学カリキュラム

連絡先・HP http://wwwearth.ees.hokudai.ac.jp/IAI/

概要

寒冷圏科学には、山岳氷河、極域の氷床、海氷、氷や雪の物性、永久凍土などといった様々な分野があり、各大学はそれぞれの特色を生かして教育を行っています。このプロジェクトでは、そのような各大学の得意とする分野を生かして、寒冷圏科学科学分野における大学院教育を充実させ、同時に、海外の学生との交流を促進することを目的としています。

対象 マスターコース

特別コース Diploma of Antarctic Science

 

九州大学大学院 比較社会文化研究院

取組名称 極域地圏環境学講座(連携講座)

連絡先・HP http://www.scs.kyushu-u.ac.jp/earth

小山内康人・教授 九州大学大学院比較社会文化研究院環境変動部門 地球変動講座

概要

九州大学大学院 比較社会文化研究院と国立極地研究所の間で、連携大学院に係る協定書を締結し、同大学院の大学院教育に協力している。特に、地殻の形成と進化の観点から、南極大陸を中心とした極域の地球科学を講述する。

対象

大学院博士課程前期程度

特別コース

平成18年度の例

■ 講義科目:大陸地殻の成り立ちとその変動

講義内容:大陸地殻を構成する変成岩類を解析するための基礎的手法、すなわち化学平衡、相律、鉱物共生の考え方、地質温度計圧力計、温度-圧力経路、年 代測定について講述し、これらを適用した実例を、南極大陸をモデルとして概観した。

■ 講義科目:ゴンドワナ変動論

講義内容:南極大陸をモデルケースとして、太古代の地殻形成、ジルコン年代学、ゴンドワナ、パンアフリカン変動、昭和基地周辺の地質、ゴンドワナ解体など について講述した。

■講義科目:海洋底環境変動論

講義内容:グローバルな海洋底の構造および動き、海洋底を対象とした観 測方法等を概説した。それに引き続き、南極プレートとゴンドワナ分裂について詳しく述べ、地球環境との関連について概観した。

 

International Antarctic Institute

連絡先・HP http://www.iai.utas.edu.au/

概要

国際南極大学は、提携した研究機関を通して、南極に関する学部、大学院の様々な専門分野の教育を、参画大学の教育資源を共有し提供します。また、新しく革新的な南極学コースを設立し、学生や職員の交流を促進していく予定です。